タイムマシーン

嵐が好きな人

Come back to me (Arashi Blast in Miyagi)

 

2015年、宮城で開催されたBlastでの松本潤くんのこの曲のパフォーマンスをDVDで見てあらためてこの曲が大好きにまりました。

 

 

松本潤くんのソロ曲である「Come back to me」はアルバム、僕の見ている風景に収録されています。最初に聞いたときは心地よいEDMでカッコイイ曲。その後の国立競技場コンサートでの演出ではゲームのキャラクターになって宇宙をまっすぐ進んでいく姿がとてもキュートで印象的でした。

 

2015年宮城のひとめぼれスタジアムで嵐のコンサートが開催されました。復興支援の意味合いがあったこのコンサート。宮城のことを知ることができるコンサートで、元気をくれるコンサートで、悲しみに寄り添ってくれるコンサートで、背中を支えて少し押してくれるコンサートでした。そんないつもとは違った嵐の強い気持ちを感じたコンサートで披露されたのが潤くんのこの曲でした。

スタジアムでのコンサートも後半戦に入り、宮城の伝統的な踊りである”すずめ踊り”を嵐と娘すずめが披露するセクションの後に潤くんのソロ曲はある。

 

ステージの上には誰もいない。今まで花道を煌々と照らしていたライトは消え、観客が持つライトと絞られたステージのライトだけ。雲もなく月が見える九月の夜。先ほどまでのお祭りは嘘のように静まり返る一瞬。たくさんの人がわくわくしてその一瞬の次を待っている。

 

明かりがつき、音が鳴る。曲が始まる。カウントダウンがゼロになると、潤くんは空中に現れる。宙を縦横無尽に駆けながら、彼は歌う。

今まで耳なじみの良い音として聞いていた歌詞に思いを馳せる。

”僕が君を自由にするよ”

”いつでもここへ戻ってきて”

”役に立ちたい”

”僕らを待つ試練の日々に壊れそうになってもきっと光は射すから”

”Tell me how you feel All I wanna do”

スタジアムの夜をあちこち駆ける。あちこちの人に何かを届けるみたいに、笑顔で手を差し伸べる。

輝く姿は星よりも星みたいで、優しい姿は月よりも月みたいだった。

曲の終わりとともに彼はゆっくり下降していき、その姿は暗闇に溶けていく。ステージの明かりは消え、観客のライトと彼の曲への感嘆と次への期待が夜のスタジアムを包む。

 

この曲、このパフォーマンスには潤くんの彼のヴィジュアルを超えた美しさとか優しさとか人を楽しませたい気持ちだとかがたくさんたくさんつまっているように感じて、何度も何度も見てしまう。私は楽しい気持ちや元気をもらったり、気持ちがいっぱいになって涙がこぼれたりしてしまう。同じDVDをみているだけだけれど、彼、彼らの表現はいつも鮮やかだ。私の気持ちがそうさせるだけかもしれない。でもきっとそれだけじゃない。